グレート・チャパレルにて。
グレート・チャパレルの坑道の中にある、ミイラ化した死体。
なぜここで死んでいるのか、なぜミイラ化しているのか、一切不明な死体であり、手掛かりとなるようなものもほとんど無い。
坑道は、山道脇の崖の下にあり、入り口は閉ざされている。
爆破すれば中に入れる。
写真を見てのとおり、扉は外側から”かんぬき”で閉ざされており、内側からは開けられない状態になっている。
また、死体の脇には”フィルム”が転がっている。
見ての通り、「RICHARDS MAJESTIC」(リチャーズ・マジェスティック)と書かれた、16mmフィルム。
16mmフィルムとは、かつて映画用などに使用されていたフィルムである。
フィルムの裏側にも、同様の文字が書かれているのが解る。(鏡文字になっているが)
【考察 : この死体の正体とは?】
以上の状況から、次のような仮説が立てられる。
- 死体はミイラ化し、目立った外傷はなく、また坑道は外側から閉ざされていたことから、中に閉じ込められて餓死した可能性が高い。
- 傍に落ちていた16mmフィルムが映画撮影用に使用されていた年代や、また死体の服装などから、この死体は1920~1970年頃のものである可能性が高い。
- リチャーズ・マジェスティック映画スタジオが事件に絡んでいる可能性が高い。
- 『ナポリのネルソン(Nelson in Naples)』(1968年)
主演 ミッチ・デクスター
出演 パメラ・ドレイク
人間嫌いで気性が荒いとされるミッチ・デクスターの周囲には、いくつかの黒い噂があり、彼が絡んでいる可能性は大いに考えられる。
- 『High School』(1969年)
エロい学生たちがマリファナを焼いてラリって教師たちとねんごろになるという内容の映画。殺人事件が絡んでるとはあまり思えない…
- 『ラム・ランナー(Rum Runner)』(1973年)
主演 Johenne Querios
出演 レオノーラ・ジョンソン
殺人事件で有名なレオノーラ・ジョンソンが出演している映画。彼女を殺害した犯人をリチャード・マジェスティックの創始者であるデビッド・リチャーズは知っているなど、かなりキナ臭い。
- 『アメリカ式の離婚(An American Divorce)』(1978年)
どうしようもない偽フェミニストの映画。ディスコブーツを履いてコカインをやり、金目当ての親権を得るために離婚をするというヘドが出るような内容w さすがに殺人事件には絡んでなさそう。。。
この中でこの死体に関係ありそうなのは、ミッチ・デクスター、ピーター・ドレフュス、デビッド・リチャーズ、といったところか。レオノーラ・ジョンソン殺人事件の真相を知ってしまった人物をデビッド・リチャーズが殺したとか。
【撮影テクニック】
坑道内は真っ暗であり、また商売女を撮影する時にような、大型の車両は坑道内では不向き。さらには、死体は寝ているので、車のライトでは光の角度が悪く、撮影には不向き。
この死体を撮影するには、炎で光量を確保すると良い。ガソリンを周囲に撒いて火を付け、炎を光源として撮影すると綺麗に撮影できる。
商売女と違って、炎を焚いても逃げたりしないのがポイントで、暗がりのオブジェクトを撮影する際には頻繁に使えるテクニック。死体に燃え移らないよう、ガソリンを死体にかけないように注意しよう。